クラリネットと言えば、沢山の人に馴染みがあるのは〝吹奏楽〟ではないでしょうか?
(写真は高三。まだ松陽が全国二回目の時)
私も、中学1年生の時に仲が良かった先輩の影響で吹奏楽部に入部し、先輩と同じクラリネットにしたのですが...
本当のことを言うと、最初は全く楽しくありませんでした。(涙)
なぜかと言うと
全く音が出なかったから。
そして何と言っても苦しい!!…
音が出たとしても、めちゃくちゃキタナイ・・・
他にも、楽器の状態がとてつもなく悪く…
タンポが半分ない、殆ど破けている!(タンポとはクラリネット本体に穴が開いており、キイを押して塞ぐためのスポンジのような物)
上菅と下菅を繋ぐためのコルクが無い!(B♭クラリネットは分解して収納、演奏時に組み立てます)
もちろん、マウスピースもかけていました...
後から分かったことですが、
この楽器は〝Nikkan〟のもので、かなりのビンテージ品でした(ノД`)
小学校で5年間も熱中していた金管バンドのように、きっとまた楽しくなるんだ!
そんな感覚で、始めたクラリネット。
期待でいっぱいでした。
優しい先輩に一通り教えてもらい、夏のコンクールに向けての練習が始まりましたが、
どうしても「音が出ない」
殆ど何も吹けないまま、半年が
過ぎてしまいました。
それからほぼほぼ幽霊部員でしたが、二年生も終わろうとしている時、なんと引退する先輩から新しい楽器が回って来たのです。
何処も欠けていないマウスピース、タンポも全部あって、いわゆる〝フツーの状態のクラリネット〟を吹けることになってからのこと。
それはそれは、楽しくて!きっと変な音だったと思いますが、音が出るーーー!!この喜びでまた楽器を演奏するということが日常になっていきました。どんどんクラリネットにのめり込んでいきました。
それから、三年の夏にはクラリネット奏者になる!と決め、勉強を始めていきました。
ちょっと遅いスタートでしたが、本当のクラリネット(!)と出会ってから、
もっと上手くなりたい!
この思いだけが原動力で、それは今も当時と変わっていないことです。